岐阜競輪 #43

８月８日から岐阜競輪場では　”うーたんカップ・スポーツ報知杯F1”　が行われます。

 

実力者ｓ級１班からは９月に行われるGII共同通信社杯の出場権利を得ている選手を含む９選手が出走予定です。

中でも埼玉の金子哲大選手、大阪の大竹歩選手のダイナミックな仕掛けはシリーズを盛り上げてくれるのではないかと期待していますが金子選手が直前の函館記念を病気欠場しているのが気がかりです。

 

そこで私の注目選手は金子選手、大竹選手の動きを読んで上手い立ち回りから福岡の坂本健太郎選手と高知の佐々木則幸選手が勝機を掴むのでは？！と楽しみにしています。

 

坂本選手は静岡のG1駿府ダービーで捲って福岡の先輩　加倉選手とワンツーを決めています。坂本選手にとってはG1での白星は２０１２年の熊本ダービー以来、初戦白星スタートは２０１１年に前橋で行われた高松宮記念杯競輪以来でした。近況も決勝戦にコマを進めていますので気配も良さそうですし、９月の共同通信社杯に向けてさらに弾みをつけて行きたいところでしょう。

 

一方、佐々木選手には７月１９日からの高知F1で取材をさせてもらいました。福井記念での落車が心配されましたが「幸い怪我は大事に至りませんでした。本当なら地元（高知）戦なんでベストな状態で臨みたかったんですけど.....。そんな事は言っていられないので地元の意地で決勝には行きたいですね。プラスの材料になるのかどうか分かりませんが、今回は新車でやってみようと思っています。レースでは初めてですけど、練習ではすごく感じが良かったんでこれにかけてみたいです」と、話してくれていました。初日は展開に苦しみながらも直線強襲で２着スタートでした。準決勝では岡山の河端朋之選手のホームカマシにピッタリマークから後方の仕掛けを何度も振り返って確認。そしてゴールは追いこんでラインでワンツーを決めて決勝進出でした。準決勝後の取材では「久しぶりに決勝に乗れて　しかも地元で１着を取って決勝に進めたのはホント嬉しいですね。河端君のダッシュに着いて行けたし、残す余裕も有りました」と、語る佐々木選手の明るい表情がとても印象的でした。地元で決勝に乗る責任を果たせただけでなく、これから戦っていく上での手応えも掴めたのでは？！と感じました。予選から岡山の新鋭　１０７期の鳥取雄吾選手や昨年の１２月にS級へ特別昇級し、今年S級初優勝を飾った徳島の久米康平選手が勝ち上がれば益々　佐々木選手にチャンスが広がりそうですよね。佐々木選手の復調気配だけでなく、実力者の坂本選手に加えて粋の良い若手と機動型にも恵まれる佐々木選手から目が離せません。

 

さて、岐阜からは志智俊夫選手が出走予定です。突然のスランプから長らく抜け出せず苦しんでいる志智選手。今シリーズは若手の機動力が地元の吉田茂生選手、三重の神田龍選手ですが両者とも落車欠場で今シリーズが復帰戦です。どこまで復調しているのかが気になりますが、好調な奈良の中井太祐選手・元砂勇選手との連係も含め復調の兆しを掴めるシリーズにして欲しいですね。９月には岐阜記念競輪の開催が控えています。志智選手も出場選手に名前を連ねる１人です。ホームの岐阜記念に繋がる走りに期待が膨らみます。

 

そして今シリーズはA級戦がS級戦以上に熱く面白い戦いになりそうです。S級からA級に降級した実力者が熱い火花を散らしそうです。

 

中でも降級後まだ１度も優勝は有りませんがS級戦でも頼もしい走りが魅力だった兵庫の角令央奈選手が　そろそろA級の走りにも慣れて白星量産体勢に入る頃かと...。

しかし、地元の後藤彰仁選手が牙城死守に燃えそうです。A級に降級後の別府、玉野と２場所連続で決勝進出を果たしています。今年２度の優勝を決めている強機動型　富山の重倉高史選手やA級に降級となった愛知の鈴木伸之選手とのタッグからホームバンクでの優勝に挑む後藤選手の走りが楽しみです。

 

またA級２班ですが大坂の岸川哲也選手の力強い走りに注目しています。７月１６日からの佐世保、７月２４日からの玉野と２場所連続で決勝進出を果たしています。勝ち上がりの２日間の安定した成績は魅力ですね。

もう一人　佐賀の平川慎太郎選手が７月１９日からの高知５００バンクで果敢に先行して連日２着に粘って決勝に進みました。高知のシリーズでは先行選手がなかなか粘りきれず苦しむ中で平川選手の積極策からの粘り脚が目を引きました。今シリーズも脚力は点数以上の評価で良いのでは？！と思います。

 

 

尚、今シリーズもS級戦の勝ち上がりレースとA級・S級決勝戦はバンク内で勝利インタビューが行われます

このインタビューはスピードチャンネルをご覧の皆さんにも中継内でご覧いただけますが

岐阜勢が１着の場合はウイナーズステージにて勝利インタビューが行われます

その場合は場内ファンサービスとして行われますので中継内では放送されません

是非　本場にお越しいただいて地元選手のインタビューもお楽しみ下さい

ご来場をお待ちしています

 

服部　佳代子（２０１６、０７、２６）